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朝日新聞記事~買い物ついでに診療も

船橋のイオンに13診療科

ショッピングセンターにいろいろな科目の診療所を置く試みが広がっている。買い物と診察、薬の購入を一度に済ませられるようにすることで、とくに増える高齢層をお客として呼び込もうとしている。

13診療科

耳鼻科の診察を終えた40代の主婦が、支払いをすませると自動ドアの向こうのショッピング街に向かった。
「買い出しのついでに診てもらった。クリニックがここになかったら、調子が悪くても我慢していたかもしれません」

25日に、千葉県船橋市に全面オープンした商業施設「イオンモール船橋」。その特長は、総合クリニックを併設していることだ。入院はできないので法律上の病院ではない。けれども内科、歯科、整形外科など、総合病院並みの13の診療科がそろう。
籍を置く医師は、非常勤を含み約20人。正月を除き、毎日午前9時から午後9時まで受け付ける。
診療所にとってショッピングセンターは、人が集まる好条件の場所だ。

運営を担う医療法人 白報会グループの白昌善理事長は話す。 「ショッピングセンター内なら、多くの患者に気軽に来てもらえる。レンタルビデオ屋や100円ショップのように、暮らしに密着した存在になりたい」イオン側にも、お客に便利さをアピールできる利点がある。 イオンモールの岡崎双一社長は「これからもできる限り併設していきたい」と話す。

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